ちょっとマジメな(?)仕事のお話

 

珍しくマジメな話を書くので、ちょっとコーヒーで一息ｗ

自分の住んでる＆その周辺の地域は、建築関係の繁忙期が毎年9～11月です。多少ズレる事はありますが、自分がインテリアの仕事を始めてからコレは変わってません。今年もそうなんですが…

某取引先の全ての現場が工期に遅れをきたしているんです。今週、自分が早めに帰宅できている一因がこの遅延。先々週辺りから「ずれ込んだ分のしわ寄せが、どこかに来るのでは?」と内心ビクビクしてました。

悪い予感は的中するもので…現在、とある施設の建築で大幅な遅れが出ていて「大もめ」状態。発端はどこにあるかは分かりませんが、"傷口"を大きく広げてしまったのが取引先の担当者とその周りにいる社員のようです。

元々この担当者、以前から客や業者と揉める[要注意人物]。「工期設定」「予算作成」「情報伝達&他の社員との共有」など、建築業界に身を置いているな分かるはずの（いや、ほかの業界でも同様の事はあるでしょう）事が分かっていないかのような仕事ぶり。多少抜けてるとか、未熟というレベルならまだ我慢も出来ますけど…。うちの社長も電話口でブチ切れたというのを人づてに聞きました。他の業者でも「怒りをぶつけた」話は多数耳にします。今日も工事現場から出たゴミの分別でモメたという話が。

ちょっと脇道にそれますが、ここで出てきた「ゴミ」の話を。

「建築現場から出たゴミ」というのは色々あって、例えば
①石膏ボードや木材、（屋根や外壁などから出た）鉄の切れ端
②搬入物の梱包に使われていたダンボール
③内装工事で使われた壁紙や床材の端材

などなど、家を建てる時には廃棄物が出ます。モチロン、材料は限られた資源でありお客さんがお金を出して買ったモノである以上、できるだけ有効利用しています。それでも廃材は出てしまうため、処理が必要になる訳です。

で、ゴミの分別に関しては（一般の方々もそうでしょうが）企業レベルになると厳しい基準が設けられています。材質によっては産廃扱いのもあるんで、当然の事ながら処分に費用が必要。建築現場には大きな鉄の箱が幾つか置かれているのを目にした方もいらっしゃると思いますが、あれが分別用のゴミ箱です。

中小企業である自分の会社でもゴミを処理業者に頼みます。貼り替えの時に出たビニル系床材等は産廃になるそうです。ゴミの引き取りの際には「マニフェスト」なる書類を書いて提出します。

※ここで指すマニフェストは、よくTVなどで言う「政権公約」という意味で使われる単語とは違いますのでご注意を(コチラの本来の意味は積荷目録)。

色々端折って説明しましたが、まぁこんな感じです。

さて、元の話題に戻ります。

現場が遅れに遅れているにもかかわらず、その施設は「今週末に見学会をやりたい」とか「11月始めに利用開始したい」とか、どー考えても間に合わないだろ!とツッコみたくなる話になってるそうです。 今週の始めに現場を見ましたが、まだ大工工事が全て終わってないのに内装工事業者やら設備業者やらが入って仕事をしている"カオス"状態。仮に24時間体制で仕事をしたとしても、来週末まで掛かる状態ではないかと感じました。

※ちなみに、うちの会社はココの内装の仕事断ってます。職人さんが総じて忙しかったのもあるんですが、ぶっちゃけ予算合いませんからｗ

そんなカオスでも、明後日からハウスクリーニング業者を入れるそうで…。壁も床も仕上がってないのに、窓拭きだけやらせるんだろうかと疑問が。自分達の仕事であるカーテンなどを取り付けは、建物の中身がほぼ出来上がってないと無理なはずですが、もしかしたら…という展開が怖いです。

担当者が段取りをきっちりやっていれば、ここまで逼迫した状態にはならなかったはず。困ったな…物凄くデカイシワ寄せが来る予感…。

今回のトラブルは9割方担当者のミスだと思っていますけど、他の業者から聞いた情報で気になる事があったので書いておきます。

実は東北地方では建築材料の流通が大変との事。恐らく復興の関係かと思われます。需要と供給のバランスがおかしくなってるんでしょう。発注をかけても、なかなか材料が届かなくて仕事がストップする現場が多く見受けられたのはコレも原因かな?

それに加えて…取引先の本社で材料の手配をしている社員が、かつてこっちの支店で働いていた「問題児(オッさんですけど)」。自分も何度か関わった事があります。ホントひでぇ人だった(TдT)

さすがに仕事はしてるでしょうからコレはウソかホントか不明ですけど。ただ、この人を思い出して浮かんだ言葉は「信頼関係は築くのに時間が掛かる。でも壊れるのは一瞬」という教訓。色んなモノを壊していった人なんで(汗) 

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